どうしてビリー・ビーンは突然、選手としてプレーすることを諦めたのでしょうか。
なぜ、心理コンサルタントに相談して性格を変える努力をしなかったのでしょうか。
『マネー・ボール』の中でルイスが書いているように、ビーンは自分の性格を変えることができるなどと思うのは馬鹿げていると考えていたのです。
「変わるはずがないものは、どんなに頑張っても変わりようがない。
変わりようがなかったから、変わっていないのだ」と彼は言っているのです。
自分の性格を変える努力云々といった話は、まったくくだらないと彼は考えていたのです。
AMIには、大きく分けて態度に関する特質と、感情に関する特質の2つがありました。
そして態度に関する特質は、感情に関する特質よりも、時間の経過とともに変化する可能性が高いことも説明しました。
ただし、この点については、実はまだまだ検証が十分ではありません。
しかしリタースパッシュが、04年にラファエル・パルメイロに最初のテストから19年経って同じテストを再度受けさせたところ、以前とほとんど同じスコアだったという結果が報告されています。マシスによると、ビーンと同様、リタースパッシュも選手の成功の鍵を握るのは、やはりこうした特質をもともと持っているからで、成功したからこうした特質を備えるようになったのではないと強調しています。
つまり、偉大な抑え投手は、偉大な抑え投手に必要な特質をはじめから備え持っていて、そうした特質が彼らを偉大な抑え投手にならしめたというのです。
オギルビーとタッコもこの点については同じ考えです。