バルコニー

バルコニー 1868年 オルセー美術館蔵
この作品は、発表された当時「現代の生活を、ただ描いただけの絵」、「画布に絵具を塗っただけの平面的な絵」として批難を受けたそうです。
真正面から捉えられた画面構成は、部屋の奥行きを感じさせません。
古典的な描写をせず、平面的で装飾的に描かれた光の描写は、衣服や物体の立体感を失わせています。
そして無感情な人物描写。
これらの要素は画面の中に緊張感を生み出しています。
このような手法はマネの絵画における空間構成の疑念と、アカデミックで伝統的な絵画芸術に対する挑戦の表れでした。
この作品は、マネの絵画的思想の特長を良く示しているとして、重要視されています。